スガフェス!DVD

OPEN

REPORT

最速レポート更新中!

19:35

スガ シカオ

いよいよフィナーレ! 最後はフェス出演者が全員集合で大団円

さあ、スガフェス!のヘッドライナーとしてステージに立つのは、もちろんこの人、スガ シカオだ。第2部のハウスバンドをつとめてきたkōkuaがステージを降り、自らのバンドを従えて再び登場したスガ シカオがまず披露したのは「アイタイ」。先ほどまでのお祭り騒ぎからクライマックスのムードに包まれた会場の空気を一気に塗り替えるようなダークなナンバーだ。

「さて、いい人のスガ シカオは終わりました。ここからは、このさいたまスーパーアリーナをファンクで埋めようじゃないですか!」と叫ぶスガ シカオ。続けては「おれはずっと10年間ギリギリで生きてきた。みんなはどう? そんなみんなのために歌います」とKAT-TUNに提供した「Real Face」をセルフカバー。ド派手な特効の炎が上がり、さらには「ドキドキしちゃう」「91時91分」と濃厚なファンクナンバーを連発する。


パワフルなグルーヴでオーディエンスの興奮が絶頂に達した後には、一転してドラマティックな“アストライド”、さらには1万8千人のお客さんが全員飛び跳ねた「奇跡」へ。スガ シカオというアーティストの真骨頂を詰め込んだようなセットだ。

「自分が選んだこと、一つ一つが間違いじゃなかったことを確信しました」

そう語ったスガ シカオは、続いて2012年に配信リリースし、独立後の第2のスタート地点となった「Re:You」をプレイ。彼にしか鳴らせない毒とエグ味を持ったエレクトロ・ファンク・ナンバーに続けて、本編ラストは「19才」。この日一番の盛り上がりに「ありがとう! ミュージシャンになって一番最高の時間だった!」と、満面の笑みを見せる。

アンコールに再び登場したスガ シカオは、「もうちょっとだけ行こうか!」と「したくてたまらない」を歌い、移動ステージに乗りアリーナ中を一周する。この日行われていた特別企画のスガ シカオなりきりコンテスト「スガうた ダンジョン」優勝者(なんと12歳の女の子だとか!)が隣に乗ってのデュエットも実現した。

そしてラストは、怒髪天、THE BACK HORN、UNISON SQUARE GARDEN、ふなっしー、RADIO FISH、稲川淳二、Mr.Children、SKY-HI、山村隆太(flumpool)、高橋優、水樹奈々、Mummy-D、ポルノグラフィティ、kōkuaと、この日の出演者全員がステージに揃う。銀テープが舞い、アニバーサリーを祝うケーキをプレゼントされ、祭りは華やかに幕を閉じた。

最後に、スガ シカオは「2011年、おれは事務所もレコードレーベルもやめて、たった一人になって、もう一回、自分の音楽をやろうと思って、インディーズから音楽を始めました」――と語り始める。周りに誰もいなくなった時に声をかけてくれたのが、このフェスを共にオーガナイズした「VIVA LA ROCK」のプロデューサー鹿野 淳だったこと。その時に「今はみんなに存分に甘えて、あとでそれを返せばいい」と言われたこと。そこから数年かけて、さいたまスーパーアリーナまで辿り着いたこと。そして今日のライブはファンへの、そして一緒に頑張ってくれたスタッフへの恩返しの第一歩だと思っているということ。思いの丈を最後に語り、再び感謝を告げてステージを降りた。

まさに「20年に一度のミラクルフェス」だった。長く語り継がれる一夜になったのではないかと思う。

(柴 那典)

セットリスト
1. アイタイ
2. Real Face〜ドキドキしちゃう〜91時91分
3. アストライド
4. 奇跡
5. Re:You
6. 19才
EC. したくてたまらない

pics by 半田安政

あなたのSNSページに使えるオリジナル画像を配布中!プロフィール画像やヘッダー画像に設定してください。

PAGE TOP